あかりの基礎知識

昼は昼らしく、夜は夜らしく、

あかりの基礎知識。

配線は、照明設計のあとですね!

住宅における照明設計の多くは、器具セレクトに重点を置いたものですが、当社では照明設計を器具のセレクトではなく「光のデザイン」と考え、次の住宅照明設計の10箇条に倣って実行しています

住宅照明設計の10箇条

1. 人の目が明るさを相対値で感じ取る特性を設計に活かす。
 (満月0.2Lx でも新聞が読める)
2. 包む光、照らす光、刺激する光を併用する。
3. 一番明るくしたい場所はどこかを見つける。
4. 埋め込みより直付け、直付けよりブラケット、ブラケットよりスタンドを使用する。
5. ブラケット+スイッチ+コンセントの3点縦列を採用する。
6. ディマーの有益性をフルに活かす。
7. 常夜灯、残置灯を設ける。
8. 光の色温度2,800~6,000K を適切に採用する。
9. ランプ選びには輝度も重要な要因。
10. 10年後も愛される設計かどうか、自己点検する。


照明の種類

照明には、たくさんの種類があります。大きく分けると「全般照明」と「部分照明」のふたつに分類されます。

全般照明

室内全体を均一の明るさになるように照らす照明です。
室内が広い場合は、複数の照明器具を一定の間隔で配置します。
主なものに、シーリングライト、シャンデリア、ペンダントライト、ダウンライトなど。

部分照明

照全般照明を補う照明で、特定の狭い範囲を照らす照明。
特定のものに視線を集めたり、空間に奥行きを持たせる働きもある。
テーブルスタンド、フロアスタンド、ブラケットライト、スポットライト、フットライトなど。


光色によって、心理的印象もさまざま。

人間の1日の生活リズムと光の色は密接に関係していると言われています。

人間が行動する昼間の太陽の光の色は青白く、休息する朝方や夕方は黄色みを帯びたあたたかみのある色です。
このため私たちは、晴れた昼間のような青白い明るい光は、日中の昼光を連想させ、さわやかでイキイキと活動的になり、黄色みを帯びたあたたかな色の光は朝日や夕日を連想させ、ゆったりと穏やかな気持ちになるのです。

お部屋で、勉強するのか、仕事をするのか、食事をするのか、くつろぐのか・・・。
どのような過ごし方で照明を使用するのかを考えて、目的に合ったランプの光色を選びましょう。

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